「リートがAクラスビル組み入れへ」 ニッセイ基礎がレポート 注目度など6つの期待
住宅新報 2012年4月17日 号 3面

※調査対象はプライム立地で1980年以降竣工の大型オフィスビルを網羅するように任意で選択、主な所有者を独自調査したうえで集計。重複なし、リートは少数持ち分でも主な所有者としてカウント。割合は物件ベース。出所・ニッセイ基礎研究所
ニッセイ基礎研究所はこのほど、「Jリートポートフォリオに期待されるAクラスビルの組み入れ増加」と題するレポート(金融研究部門不動産投資分析チーム・増宮守准主任研究員)を発表した。ポートフォリオに占める割合が小さかったAクラスビルをJリートが前向きに組み入れる動きが目立ってきたことに注目し、金融商品としての魅力が広く認識されているとはいい難い現状にポジティブな影響が現れることが期待できると主張している。
良い影響の具体的内容としては、(1)投資家からの注目度、認知度の向上、(2)二極化、選別化の進むオフィス市場での優位性確保、(3)市場規模拡大と流動性向上による大規模投資家への投資機会の提供といったことなどを挙げた。
現時点でJリート保有のAクラスビルは27物件で、このうち8物件は11年以降に取得されたものだった。しかしながら、Aクラスビルの所有者属性をシンガポールと東京で比較したところ、リート部門ではシンガポールが38.8%に対して、国内不動産会社所有が圧倒的に多い東京は13.3%と低い水準にとどまる点を指摘。また、Aクラスビルは賃料水準が高く、希少性、競争力が高く期待利回りが低くなることから、Aクラスビルの割合が高まるとJリートの分配金の利回りが低下することにも言及。それらを踏まえたうえで、6項目のプラス効果を指摘した。
























