米国不動産流通システムに 学ぶ 国交省・小林不動産業政策調整官が見た市場 〈6〉 ホーム・インスペクションの制度化 検査基準標準化で消費者保護実現
住宅新報 2012年6月26日 号 2面
連載: 米国不動産流通システムに学ぶ
米国では、建物検査(ホーム・インスペクション)の制度化が進んでいる。01年から検査基準やインスペクターの資格制度が普及し、現在30州で制度化。中古流通促進に寄与している。第6回はインスペクション制度の経緯と特徴について、解説してもらう。
米国のインスペクションの歴史は、1976年まで遡る。この年、ASHI(American Society of Home Inspectors)という業界団体が設立。差し押さえ物件の価値を見極める目的で、投資家のために制度が作られた。当時、資格は不要だった。
住宅分野で本格的に活用され始めたのは1990年代から。当初は、顧客が家を買うための知識の1つに過ぎず、契約書上のものではなかった。その後、中古流通量の増加にともない検査取扱量が増え、ASHIのほか、NAHI(National Association of Home Inspectors)などの10数の建物検査関連協会で、ルールや基準が作成、運用されてきた。
























