点検 不動産投資 宮城大学事業構想学部教授 田辺信之 第12回賃貸住宅市場 社宅からの移転需要が台頭 賃貸選好の一次取得層、永住は未知数
住宅新報 2012年7月10日 号 3面
連載: 点検 不動産投資
これまでに賃貸住宅市場について、統計を分析したうえで、アパート、賃貸マンション(中の上クラス)、外国人向け賃貸住宅、高齢者向け賃貸住宅について、実務に携わる有識者に、話をうかがってきました。この後もいくつかのインタビューを予定しておりますが、本号ではこれまでの調査、インタビューを踏まえて、ポイントを整理します。
第1のポイントは、賃貸住宅の多様性とニーズの変遷です。同じ賃貸住宅であっても、アパート、マンション(中の上クラス)、外国人向け、高齢者向けでは、立地、顧客ターゲット、建物の仕様、投資採算性のポイントなどに、かなりの違いがあります。また、時代のニーズの変化に伴い、供給物件の中身も大きく変化してきています。
例えば、環状7号線の内側のアパートは、月額10万円~12万円クラスの1DK中心で供給され、賃貸面積も拡大方向にあります。賃料水準、仕様などを含め、中クラスの賃貸マンションとの違いが昔と比べて縮小してきていると言えるでしょう。
























