社宅を分譲マンションに 安全性重視の1棟再生 リビタと穴吹工務店 名古屋で需要掘り起こしへ
住宅新報 2012年8月21日 号 8面
リビタ(東京都渋谷区)は8月25日から、既存建物を1棟まるごとリノベーションした分譲マンション『リアージュ本山ヒルズ』(名古屋市千種区)のモデルルームを一般公開する。穴吹工務店(香川県高松市)との共同事業で、リビタにとっては24件目の1棟再生事例。全戸に既存住宅瑕疵(かし)保険を付帯したほか、既存住宅性能表示制度のA判定を取得するなど安全性の確保に努めた。また、共用部に関しては外観や設備を一新した一方で、専有部は自由設計に近い形を実現。スケルトンの状態で案内し、最大で240の内装パターンから選んでもらう。質やデザインに対する不満を解消したうえで割安感を打ち出し、〝新築でも中古でもない選択肢〟として訴求する。
築17年、地上3階地下1階建ての企業社宅をリノベーション。第三者機関(ハウスプラス住宅保証)による建物調査・診断の結果を踏まえて大規模修繕を行い、再生に取り掛かったという。また、建物調査では瑕疵保険の加入要件を満たす項目だけでなく、コンクリート強度や中性化の進行度合いを測定するなど独自調査を実施した。更に、初の試みとして80年の長期修繕計画を立案。「(建物を)長く使っていく意識付けになれば」(同社)として、維持管理の重要性を一般に周知する狙いを込めた。
販売開始は9月上旬。価格は3000万半ば~4000万円未満を想定し、周辺の新築マンション相場の7~8割に抑える。市営地下鉄東山線「本山」を最寄り駅とする同エリアは、「用地取得が難しく希少性が高い」(同)文教地区。リノベーションの強みを生かしやすいエリアであり、名古屋圏における需要掘り起こしの足掛かりとしたい考えだ。
























