〝ルビコン川〟の畔で 3.11後福島を照らすもの 7 国替えを模索する相馬藩 34代当主が〝集団移住〟の勧め
住宅新報 2013年5月21日 号 9面
連載: 3.11後福島を照らすもの
進まない集団移転手続き
津波で実家が消失してから2年2カ月。福島県南相馬市の沿岸部の行政区では集団移転の手続きが進められている。だが、なかなか進まない。背景には、煩雑な行政手続きが十重二十重に立ちはだかっているためだ。
まず事業説明が移転対象の住民に行われるが、これが数度。その後、移転の意志確認、移転先候補のアンケートが取られる。その結果をもとに移転先選定とその地権者との交渉が始まる。一方で土地の買取価格の設定やその交渉などが進められるが、まず価格は折り合わない。その間に集団移転の意志を翻し、自ら土地を確保して家を建て始める住民も出てくる。集団移転には最低限の戸数の縛りがあるため、勝手に戻ると、交渉が振り出しに戻る。

















