〝ルビコン川〟の畔で 3.11後福島を照らすもの 8 野生動物の縄張り下にある街 その土地に人は住めるのか
住宅新報 2013年6月18日 号 10面
連載: 3.11後福島を照らすもの

『福島、生きものの記録』の案内チラシ。無人化した土地の生きものの様子を淡々と伝える
動物が発する警告
先日、友人の紹介で映画の完成上映会に出掛けた。タイトルは『福島、生きものの記録』。原発事故で避難を余儀なくされた福島県浜通りの自治体に取り残された家畜やペット、野生動物などの様子を追った映像ドキュメントだ。監督の岩崎雅典さんは、NHKの動物ドキュメンタリー番組などを手がけてきた人物で、海外動物にも詳しい。
震災以降、福島を扱ったドキュメンタリーや映像作品は数多く制作されているが、そのほとんどが人間が対象である。福島県では、仮設住宅や知人宅に身を寄せるなどしながら避難生活を送る人がいまだ15万人以上いる。避難はしなくとも生活が一変してしまった人、家族が分断された人たちはその数倍はいる。

















