中規模ビルに新需要
住宅新報 2014年8月19日 号 3面

オフィスピラミッド2014
中規模ビル市場では何が起きているのか――。ザイマックス不動産総合研究所が4月に公表した「オフィスピラミッド2014」(グラフ、築50年未満対象)によると、東京23区内の中小規模ビルは、バブル崩壊以降、新規供給が極端に少ないことが分かる。面積ベースで築20年未満のビルは2割にとどまる。近年、新規供給された築浅ビルは大規模ばかり。そこで、広い面積は必要ないが、機能やデザイン性の高いオフィスを求める企業向けに、高機能中規模ビルが新たに登場してきている。
サンケイビルはこのほど「S―GATE」ワンフロア100~200坪前後のビル開発事業を始めた。室内に柱の出ないアウトフレーム構造を採用するほか、セキュリティやBCP対応にも配慮する。15年7月には、港区赤坂に第1号が竣工する。年3~4棟ペースで開発していく。
同社が中規模ビル事業に参入した理由は大きく二つ。一つは、こうした中規模でクオリティの高いビルが市場に少なく、需要が見込めること。もう一つは賃貸事業の経営安定を図るためだ。現在、保有する賃貸ビルのうち、貸し床面積ベースで7割が大規模ビル。「一度、大口テナントが退去すると、事業(売り上げ)への影響が大きい」(同社担当者)。同じ貸し床面積でも複数の中規模ビルを所有することで、テナント入退去による賃貸経営への波を抑えることができる。






















