不動産取引に活かすインスペクション 2 タクミプランニングサポート代表 一級建築士溝渕匠 3割占める無料検査、中立性に懸念も
住宅新報 2014年8月26日 号 11面
今回はインスペクションにかかる費用について取り上げます。「検査費用はどれくらいかかるのか」「誰が費用を負担するのか」は、営業マンとしては気になるところだと思います。
まず検査の程度ですが、一般に売買時に実施する検査は、「非破壊・目視」による調査で建物の劣化状況を把握する基礎的な調査となります。これを「一次的なインスペクション」と呼んでいます。インスペクションを普及させるためには、利用者の負担が過大にならないことが重要で、検査内容も現況を把握するものに絞るべきです。もし利用者の希望があれば、より詳細な調査(例えば鉄筋探査機等の非破壊検査機器を用いた調査)をオプション検査として追加することが望ましいといえます。
ちなみに、原因まで把握することを目的としたものは「二次的なインスペクション」と呼ばれ、耐震診断等がこれに該当します。また省エネ等性能向上リフォームのために行うものを、「性能向上インスペクション」と呼んでいます。
















