新刊 『居住福祉社会へ~ 「老い」から住まいを考える』 早川和男著
住宅新報 2014年9月2日 号 4面

『居住福祉社会へ~ 「老い」から住まいを考える』
「生きる」とは、「住む」ということ。高齢社会を迎えた日本では、住まいとコミュニティはどのようにあるべきか。その根底にある思想をとらえる―こととは。
著者は神戸大名誉教授で、日本居住福祉学会会長。82年に「住居は人権」という旗印を掲げて各分野の代表的な学者・専門家が参加して発足した「日本住宅会議」の事務局長を95年まで務めた。その後、人が生きる根幹は住居にあるとする「居住福祉」という考え方に共感した地域福祉・社会政策関係研究者らと共に01年1月に設立したのが「超学際的」な入会者で構成する日本居住福祉学会である。その学会の活動も広がり、住宅・不動産業の居住福祉産業への転換の必要性を説く。
本書は、著者が高齢社会の中で地域コミュニティなどを維持している居住福祉空間や、震災被災地などで視察・取材したフィールドワークに基づいた考えをまとめた、早川和男・居住福祉論の集大成である。「安居楽業」「居住福祉社会」の実現へ著者の思いは募る。A5判、本文212ページ、本体定価2400円、岩波書店刊。
















