点検 不動産投資 宮城大学事業構想学部教授田辺信之 「私募ファンド」シリーズ(23) 短期、長期の投資に二極化 三菱UFJモルガンスタンレー証券投資銀行本部不動産グループマネージング・ディレクター土岐好隆氏に聞く
住宅新報 2014年12月2日 号 5面
連載: 点検 不動産投資

土岐好隆氏
「私募ファンド」シリーズ23回目は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券・投資銀行本部の不動産グループマネージング・ディレクター、土岐好隆氏へのインタビュー前半。日本の証券化市場の礎を築いた実績に加え、海外経験も豊富な同氏に、私募ファンド市場の現在の動向や今後の展望などを聞いた。
――はじめに金融機関から見た私募不動産ファンド市場の動向をお願いします。
土岐氏 リーマンショックによって、多くの私募ファンドが多大な損失を被り、以降の新規組成も大幅に減少することとなった。そのため、それまで私募不動産ファンドを手掛けていた同業他社のチームの大半は、消滅するかあるいは事業縮小を余儀なくされた。そうしたなかで当社は、現在も不動産セクターのカバレッジバンカー含め、50人超の人材を擁し、私募ファンドの新規組成を継続的に取り組んでいる。
現在手掛けている案件では、リーマンショック以前のような中期投資のファンドは少なくなった。1年程度の短期のブリッジファンドや、期限のない私募リートが圧倒的多数を占めている。また、少数の投資家による実質的な現物投資において、ファンド形態をとることもある。























