苗木増殖で梅を守る 京都・北野天満宮で 住友林業
住宅新報 2015年3月10日 号 18面
住友林業は4日、菅原道真公を祭る神社として「学問の神様」、「梅の名所」として信仰されている北野天満宮(京都市上京区)において、同本殿前の御神木として祀られている梅の組織培養による苗木増殖に成功したと発表した。近年、ウメやモモなどバラ科植物に伝染する「ウメ輪紋ウイルス、PPV」が世界各地で広がり、国内でも2009年、東京都青梅市で感染が確認された。現時点では治療・予防薬がなく、感染木の伐採・焼却されている。関西でも2年前に兵庫県伊丹市でPPVの感染が初めて確認された。
北野天満宮には左遷された道真公を慕って大宰府に飛来した「飛梅伝説」伝承の木として有名な「御神木の梅」の他、1500本の梅が植えられている。PPV防止など不測の事態から梅の保護・保存することが課題だった。そんな中、様々な樹木の組織培養・稲生産技術の成功実績を持つ住友林業から協力依頼があり、09年、「平成飛梅プロジェクト」がスタートした。
北野天満宮では今回の苗木を「紅和魂梅(べにわこんばい)」と命名し、後世に伝えていく方針だ。

















