点検 不動産投資 宮城大学事業構想学部教授 田辺信之 「地方創生」シリーズ16仙台 雇用創出、大きな課題 若者の意識宮城大学生に調査(後半)
住宅新報 2015年7月14日 号 5面
連載: 点検 不動産投資
それでは、これからの宮城・仙台の発展に必要なものは何でしょうか。アンケートで1番多かったのが、「地元企業の発展」です。仙台は第三次産業の比率が高く都市化も進んでいますが、一方で支店経済とも言われており、地元の中核となる大企業の数は、経済規模ほどには多くありません。地方創生というと、コンパクトシティなどを含めて、街づくりのあり方が議論されることが多いようです。もちろんそれも大切ですが、それ以上に重要なのが雇用の場の創出です。どんなによい街ができても、働く場がなければ、その地域は衰退していかざるを得ません。このアンケート結果は、そのことを学生がきちんと見抜いていることを示しています。
人材流出を防ぐには
学生の就職希望地域を見ると、未定を除く全体の約3割が東京を志向しています。その理由としては、日本の中枢であり、国際都市でもある東京で働きたいということもありますが、自分の働きたい業種や企業が地元にはないということも大きな理由となっています。学生は、これから自分の将来の就職先を選択するのですから、ある意味では一番痛切に「地元企業の発展」を願っているとも言うことができます。と同時に、地元の発展のためには、「人材の流出を防ぎ地元就職の推進をすることが必要」(田邉ゼミ生・高橋佳帆里さん)との認識も持っています。また、地元の発展に必要なものとして、「若者の力」を第2番目に挙げているのは、自らが地元の発展に貢献しようという意識を示すものと考えられ、大変頼もしいことです。
























