投資家の目線、地方へ 「インバウンド」「高齢化」に着目 アセットタイプのすそ野が拡大 CBREレポート
住宅新報 2015年8月18日 号 3面

投資対象として最も魅力ある日本の都市は
CBREはこのほど、地方の不動産投資市場に関する調査レポートを発表した。それによると、地方都市の投資マーケットは15年に入って再び拡大しているという。「インバウンド需要の拡大」「高齢化の加速」などの構造変化に着目することで投資対象となるアセットタイプのすそ野が広がり、今後も更に地方の投資市場は拡大するとしている。
同社が四半期ごとに実施している「不動産投資家調査」(15年4月)によると、「投資対象として最も魅力のある都市」に首都圏以外の地方都市を挙げた回答者割合は、前年比18ポイント増加し、回答者全体に占める比率は5%から23%へと大幅に増えた(グラフ)。同じく、15年4月の調査結果では、東京都心部のオフィスの期待利回り(NOIベース)は03年の調査開始以来の最低水準を更新した。こうした期待利回り低下傾向は地方都市にも波及しており、東京都心の期待利回りとの格差は12年以降、縮小傾向にあるという。同レポートでは、「東京都心部における物件取得競争が激化しているため、より高い利回りを求める投資家の視線が地方都市に集まりつつあることを示唆している」と述べている。
また、売買動向を見ると、13年の地方都市における売買取引額は1兆510億円(前年比103%増)で、リーマンショック直前の07年(1兆3360億円)に次ぐ水準だった。14年は8660億円で前年比18%減となったが、リーマンショック後の09~12年の年間平均(3810億円)の2倍以上の規模となった。15年に入ってからは「イオンモールKYOTO」(京都市)や「梅田スクエアビルディング」(大阪市)など大型取引がけん引し、再び拡大傾向となっている。























