不動産業 リノベ宣言 ~顧客を知るという発想~ ◇11 あゆみリアルティーサービス 仲介業のエージェント化を予感
住宅新報 2015年12月15日 号 13面
「住まいを探す場合、必要とする広さはたいがい決まっているので、購入予算が決まるとおのずと立地が決まります。ですから、物件探しはそれほど難しいことではありません」と語るのは不動産コンサルティング会社、あゆみリアルティーサービス(東京・京橋)の田中歩社長。信託銀行不動産部出身で、6年前にたった一人で起業した。「むしろ難しいのは、購入する理由をはっきりさせることと、買うタイミングです」と話す。「不動産業は、顧客がどんな家族環境や経済状況にあるかということと、何を欲しているのかを分かった上でなければサービスが始められない仕事です」とも指摘する。これからの不動産業は、顧客の身になって様々なアドバイスをするエージェント化が進むことを予感させる会社だ。 (取材協力=公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会・不動産総合研究所)
コンサルティングサービスは原則無料。金融に強く、1級ファイナンシャルプランナー(FP)の資格も持つ田中氏は、住宅ローンを組んで家を購入した場合など家計の生涯キャッシュフローを作成してくれる。「人によって今は購入しないほうがいいと思えば遠慮なく先に延ばすことをアドバイスします」。
従来型の不動産業者であれば、プロから見て無理な資金計画と思っても、購入を思いとどまらせることはなかったのではないか。もっとも収入が右肩上がりの時代にはそれでもあまり問題にならなかったといわれる。しかし、現在の社会情勢は違う。若い人の収入が確実にアップしていく保証はないし、大企業でも倒産やリストラの可能性は低くない。
本音のコンサル


















