点検 不動産投資 宮城大学事業構想学部教授田辺信之 「地方創生」シリーズ51総括(最終回) 都市の位置づけは工夫次第 〝地方創生〟に大切な4つの視点
住宅新報 2016年3月29日 号 5面
連載: 点検 不動産投資
地方中核都市を訪問するなかで、地方創生について感じたことは以下の4点です。1つは、地方のポテンシャルの高さです。中核都市であるせいもありますが、衣・食・住の環境は整い、基幹都市との交通ネットワークも発達しており、人材も揃っています。特に、地方ならではの自然環境や食材には優れたものがあり、総じて観光資源も豊富です。ただ、〝暮らしやすさ〟のために、そのポテンシャルがフルに生かされていない面があるようにも思います。
50年で変わる都市人口
過去200年間の地方都市の人口推移を見ると、明治時代初期は江戸時代の名残りで、金沢、和歌山、鹿児島などの大藩が存在した地域の人口が多くなっていました。大正時代に入ると長崎、函館、呉、佐世保を含め軍需関係や港の都市の人口が急速に増えます。戦後の高度成長期は北九州、川崎、堺、尼崎、浜松などの太平洋ベルト地帯に属する都市の人口が増え、現在は首都圏への集中が起きています。都市の位置づけは、50年単位で見ると私達が思う以上に変化するのであり、将来を見据えて早めに時代適応していくことが求められるでしょう。






















