仏語に「生老病死」(しょうろうびょうし)という言葉がある。人間は誰でも生まれたときから老いが始まり、老いるから病を得、最期は死に至る。人生は生きること(生まれたこと)も含めて4つの苦悩を抱えているという意味である。
つまり、人間は誰でも年を取る。それなのに高齢者は医療費がかかる、だから高齢者が増えると若い世代のための予算が確保しにくくなるなど、高齢者を忌避(きひ)するために「高齢者」という言葉を使っている。75歳以上を後期高齢者と呼んで別枠にする医療制度も、中味はともかく(複雑過ぎてよく分からない)、発想が差別的だ。
この世には男と女しかいない。当たり前である。だから性の違いをもって職場の待遇などに差を付けるのはいけないことになっている。それならば、年を取るのも当たり前のことだから、そのことをもって差別するのはいけないことではないのか。

















