トータルブレインのマンション最前線 「2LDK」は売れる企画か? 都心部でのニーズ拡大へ
住宅新報 2016年10月11日 号 5面
今後の「2LDK」の間取りを考えた場合、ターゲットとしていくべき層について、「資金的に余裕のあるアッパーシングル層」「DINKS層」「DEWKS(デュークス、子育て共働き夫婦)層」「アクティブシニア層」などを挙げている。男女とも未婚率が今後も上がること、共働き世帯が専業主婦世帯を上回っていること、職住近接が進むこと、シニア世帯が更に増加していくことなどを考えてのものだ。「首都圏でマンション供給が始まって以来、メーンターゲットは子育てファミリー層だった。そのため、間取りも3LDK~4LDKのものがほとんどで、2LDKに関しては、特殊な要素がない限り積極的に計画されることはなかった」と指摘している。
ただ、子育てファミリー層が減少し、シングル・DINKS・DEWKS・パワーカップル(高年収の共働き)・アクティブシニアなどといった1~2人の小家族世帯が急増していることから、「マンションターゲットが多様化し、また、共働き夫婦の増加に伴い、マンションに求める条件として『交通利便性、都心までの通勤時間』を挙げるケースが増えた。広さや間数を妥協してでも都心立地にこだわる層が多くなっている」とする。
00~15年のマンション市場を見ると、東京23区における2LDKの供給シェアは平均23.0%。00~08年までは21~22%での推移だったのが、09年以降は26~27%に急増した。これは、リーマンショック後の景気悪化時にはグロス価格を抑える必要があったため、面積圧縮の2LDKが増えたというわけだ。そして近年では、再び以前の20%程度での推移となっている。近年になって2LDKの比率が高まっているわけではないが、前述の世帯構成やマンションに求めるニーズの変化、更にこの変化が急激な勢いであるといったことから、「近い将来、2LDKのシェアは30%程度になるのではないか」と予測。「『多様なニーズに柔軟に対応できる間取り』という立ち位置で、マンション市場のメーンストリームの商品として確立される可能性もある」としている。

























