ニッセイ基礎研篠原氏が講演 年金補填〝ヴィアジェ〟に注目 サタス不動産フォーラム
住宅新報 2017年3月7日 号 3面
サタスインテグレイトがこのほど開いた不動産フォーラムで、ニッセイ基礎研究所の篠原二三夫氏は「究極の高齢者資産対策〝ヴィアジェ〟」をテーマに講演した。ヴィアジェはフランスに古くからある制度で、自宅などの不動産を活用した年金的な仕組みのこと。篠原氏は、伝統的ヴィアジェの仕組みや課題、近年登場してきたファンド化について解説した。更に、日本への導入可能性について「ヴィアジェは不動産取引の一形態であり、導入主体として不動産会社が重要な候補者になる」と述べた。
ヴィアジェとは、高齢の売主が所有する不動産を売却し、その代金を分割して、死ぬまで年金的に売主が受け取る契約のこと。一時金を設定する場合もある。リバースモーゲージと同様に3大リスク(1)不動産価格下落、(2)金利上昇、(3)長生き――が指摘されている。
いつ売主が死亡するかは分からないため、それまで定期金を払い続ける買い手にとっては賭け事のようになるという。そのため、売り手が多く、買い手が少ないという需給ギャップが存在するのが現状。フランスも高齢化が進み、年金を補填するためヴィアジェ契約の潜在需要は大きいものの、この買い手の少なさが普及を妨げているという。























