木住協 純木造5階建て可能に 木造建築の拡大へ
住宅新報 2017年3月21日 号 10面

記者発表会で仕様を説明
日本木造住宅産業協会はこのほど、木造軸組工法による2時間耐火構造の性能評価試験のうち、「はり」部位で合格し、木造5階建て以上の建築を可能とした。既に「間仕切壁」「柱」「床」「外壁」については認定を取得しており、「はり」も早ければ5月頃には取得できる見通しのため、今回で建物の主要構造部の認定をそろえた形となる。これを受け、4月10日には耐火建築物設計マニュアル講習会を実施。受講者は講習会修了者として登録され、耐火構造大臣認定書の写しが発行される。
既に同協会が取得している1時間耐火構造では、純木造では地上4階建てまでが限界だった。2時間耐火構造の場合「間仕切壁」「外壁」「床」は階数の規制がなく、「柱」と「はり」については最上階から数えた階数が14以下の範囲(5~14)での設計が可能となる。つまり5階建ての場合、1階(最上階から5階目)は2時間耐火が必要で、2階以上は1時間耐火で建築が可能。最大の14階建てならば10階までは2時間耐火となるが、設計面での実現性なども踏まえ、当面は5~6階建て純木造建築に注力していくという。
各部位の仕様は、基本的に木材の表面を耐火材で被覆したメンブレン木質耐火構造。薬剤で防火・防水等の処理を施した強化石膏ボードの3枚重ねで覆い、外壁では更に軽量セメントモルタルを使うなどして耐火性能を確保している。また純木造での高層化に当たっては接合金物の性能向上なども必要になるが、それらについても数値上の基準は満たせるという。

















