前回テーマとした、我が国の林業を再興し、国産材をふんだんに使った家づくりを進めるには多くの課題があるだろう。しかし、少子・高齢化による社会保障費問題に比べれば解決策を見出すのは容易ではないか。なぜなら、後者の問題は、ほぼ絶望的だからである。
日本在宅医学会認定専門医の岩尾聡士氏は言う。「今の病院は急性かリハビリ患者以外は長期入院させない。今後は何らかのケアが必要でも病院から追い出され、行き先に困る高齢者が急増する」。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、介護施設が現在の2倍に整備され、自宅死亡が1.5倍に増加しても、30年には約47万人が〝看取りの場〟を失うという。

















