住宅不動産会社の海外進出戦略講座 第4回 ~ジャパンクオリティを世界へ発信せよ~ 日本企業の海外進出現状 (ハウスメーカー編)
住宅新報 2017年11月28日 号 14面
連載: 住宅不動産会社の海外進出戦略講座

徳安良太
タイに進出しているA社は、09年に現地企業B社と住宅生産・販売の合弁会社を設立し、13年に国内と合わせて9拠点目(海外では初)の新工場が竣工しました。タイに進出している日本企業のトップランナーといえる存在です。
パートナーである、タイ最大のコングロマリットC社グループ傘下のB社が持つ高いブランド力を生かしながら、富裕層を攻略しています。タイでは唯一の工場生産の住宅であることをTVCMなどでアピールし、工場見学に誘致する営業フローが現地でも話題となりました。販売後も、日本流のきめ細さで話題を呼んだアフターフォローで、現在では約4割が紹介による受注となっています。16年実績で250棟契約、18年には500棟契約を見込み、順調に業績を伸ばしています。
マレーシアに進出しているD社は、現地大手ディベロッパーであるE社と合弁で、D社が70%出資する形のジョイントベンチャーを設立しました。D社が商品・施工を、E社が集客・営業を担当する体制で100戸の売り建てプロジェクトを進めています。現地の販売価格に合わせるために、構造躯体は現地生産し、そのほかの部材も日本企業のマレーシア、インドネシア工場から輸入しており、土地建物で7000万円程度に抑えた価格で販売しています。D社のプレハブ住宅のノウハウや日本品質を生かしつつ、現地の風習に合った間取り・デザインで住宅提供をしています。

















