最近、建築関係のニュースサイトで間取りに関する不満のアンケートレポートがありました。それによると「新築当時に戻れるとしたら、間取りをやり直したい」と考えている注文住宅の施主が95.3%(N=64)もいるとのこと。また、やり直したい箇所は駐車場と玄関が突出しているという内容です。建売住宅ならともかく、注文住宅において、にわかには信じがたい数字です。しかし、地域性や母数に一定の傾向があったとしても、ベクトルとしては間違っていないのかもしれません。
というのも「間取りで最もこだわりたいスペースは?」というアンケートの最多回答は男性の場合は浴室と書斎(の設置)、女性はキッチン周りの充実というのがここ数十年の最多希望でした。これを受けてキッチンは壁に向かって立つI型キッチンから対面キッチン、アイランドキッチンへと進化し、設備機器類も機能的で便利なものが装備されるようになりました。浴室についても狭いユニットバスが1坪以上の明るい浴室に進化しています。居室もLとDが一体化したファミリールームとして拡大しており、不満の解消が進んだこと、またデスクトップやラップトップPCが衰退し、タブレットが多用されるようになったことから書斎のニーズが低減し、玄関と駐車場への不満が顕在化したのではないでしょうか。
玄関への不満のトップは「暗くて狭い」です。狭い広いは予算の関係もあるのですが、暗いについての改善は容易です。重厚でクラシックなデザインを選ばずに、カジュアルで採光性の高いデザインを選べばよいのです。ところが、ドア選びの段階ではアプローチの正面から見たデザインに気を取られ、内部への採光を忘れてしまい「暗い」玄関になってしまうのではないでしょうか。
























