紙上ブログ不動産屋の独り言444 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ハートのない家主の対応 関係者無視では付き合えない
住宅新報 2018年3月20日 号 7面
当社で管理している古い貸家がある。貸家といっても6畳と4畳半の和室がつながった2K。キッチンは狭いから食器棚と冷蔵庫を置いたら流し台の前に立つのがやっとという狭さだ。庭は広くて車も駐車できるが、相場より家賃は高め。今までの入居者が退去したので家主に新規募集の際の家賃を値下げするよう提案すると、驚いたことに「家賃は据え置いて、今まで無料になっていた駐車場料金は別に取ってほしい」と言い出す始末。「その条件で決まらなければ別に構わないから」と言い、経費をかけて募集する不動産会社のことなど全く意に介していない。家賃の決定権は家主にあるので、仕方なく現行の家賃に駐車場料金を足して募集することにした。
申し込み断る
しばらく引き合いがなかったが、同業者の案内で申し込みが入り、申込書を家主宅に持参して説明をすると、「そのお客さんは嫌だな、断ってほしい」と言う。事務所可ではあったが、お客様が母子家庭で、「福祉のカウンセリングを家でやりたい」と言っているのを「不特定多数が貸家に来るんだろう。近所の目があるし、あそこは住宅街だから悪い評判が立つと嫌だから」と言って席を立ち、どこかに消えてしまった。しばらくしても私がまだ粘っているので、戻ってきて、「まあ、そういうことだから、アンタから上手く断っておいてよ」と取り付く島もない。家主は、私が急いで収入にしようと考えているだろうが、そうではない。そんな条件でもいいと言ってくれるお客さんなど滅多にいないから審査を通してほしいのだ。























