東京・水天宮、ロイヤルパークホテルの斜め向かいにある小さな居酒屋。ここは大将が一人で切り盛りするカウンターだけの小さな店だが、「安くて、旨くて、感じよし」の三拍子がそろっている。料理と酒に大将の個性を感じる乙な店でもある。
ここには時折、外人客もやってくる。ホテルの宿泊客が赤提灯をぶら下げた和風の佇まいに憧れてのことか。私も地方に出張したときは必ずといっていいほど、ホテル周辺の居酒屋を梯子する。
そんなとき、客を納得させる三要素は主人と客と店の造りではないかと思う。もちろん、庶民にとっては安くて旨いことも大事だが、それは何度も訪れることを前提にした場合だ。観光客のように一回切りと決まっていれば、主人の人柄、客の品質、店内の雰囲気が良ければ、旅のひと時を楽しむことができる。


















