住宅の不同沈下修正に新工法 膨張鋼管でリフトアップ 住友林業などが開発
住宅新報 2011年10月11日 号 11面
住友林業はこのほど、日新製鋼、日新鋼管と共同で、戸建て住宅の不同沈下を修正する工法を開発した。地盤と基礎の間に楕円上の鋼管を横に並べ、高圧水を注入し膨張させる。その力で建物をリフトアップする仕組み。従来よりも費用を抑えることができるという。
膨脹型鋼管は、一般にトンネル掘削工事で使用されているものを加工した。200~250気圧の高圧水を注入すると、高さ約2センチの扁平の鋼管が5.4センチまで水圧で膨らむ。鋼管1メートル当たり25トンのジャッキアップ能力がある。鋼管の膨張によって生まれた隙間に「水密構造耐圧バッグ」を入れて高さを調整した後、モルタルなどの充填材を加え、傾きを修正する。施工には膨張型鋼管の反力が得られる固さの地盤が必要になる。
費用は80平米の2階建住宅の場合、600万円程度の見込み。従来の、地盤に薬液を注入する方法や、基礎下に鋼管杭を設置して油圧ジャッキでリフトアップする修正工法と比べて2~4割程度のコスト削減になるという。

















