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スタンダード会員限定ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 66 カビ・ダニ測定技能士(2) トランクルーム賃貸におけるカビトラブル

住宅新報 2019年5月1日 号 8面

連載: ADRの現場から

資格・実務
高尾和宏専務理事

高尾和宏専務理事

 近年では不動産賃貸業者によるトランクルームビジネスが増えています。トランクルームの賃貸は一般的な賃貸ビジネスと異なり、人が居住をするスペースを貸す訳ではないため借地借家法が適用されず、比較的トラブルが起こりにくいと考えられます。しかし、もちろんトランクルームビジネスならではのトラブルも存在し、その主な内容としては(1)収納物の劣化(2)利用者間のトラブル(3)盗難(4)賃料の不払い等があります。

 この中で(1)の収納物の劣化に関しては、カビ・ダニが原因となるものが多くなっています。なお、トランクルームには屋内型と屋外型があり、前者は一般的なオフィスと同じようにフロア全体に空調設備があると共に、四隅が密閉されていることがあまりないため、カビ・ダニに悩まされることは少ないといえます。しかし、屋外型は電源等を雨ざらしにはできないため、基本的に空調設備が用意されていません。したがって、カビ・ダニの被害にあうリスクが高まってしまうのです。

 トラブル事例を紹介します。不動産賃貸業A社は、トランクルームをB氏に貸し出していましたが、約7カ月後、B氏から収納していた書籍や衣服がカビだらけになってしまったから補償をしてほしいとクレームがありました。なお、保管していた書籍類は希少本も多く、現物を購入しての弁償は不可能。A社としては収納物の管理は賃借人に一任するという説明を事前にしており、責任はないとしたため、トラブルとなったのです。

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