幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多 信博 56/100 静かなる〝有事〟 人口減少を止める術はあるか
住宅新報 2019年8月20日 号 11面
連載: 幸福論的「住宅論」

共働きが主流になることで、日本という国はどこに向かおうとしているのか。未来はまだ霧の中にある
止まらない人口減少は〝静かなる有事〟といわれる。前回(8月6.13日号)、日本社会は人口減少が止まらなければ将来、高齢化率と単身世帯率は共に約4割という末期的状況が半永久的に続くと述べたが今のところ、少子化をストップさせる方法は見えていない。
例えば、現在子供を産む女性の中心年齢は30~34歳。そこで30歳の女性の数が今後どう推移するかを見ると、15年時点=約69万人、25年=約59万人、35年=約52万人と減少していく。つまり子供が生まれる母体そのものの数が減少していくから、仮に一人の女性が生涯に産む子供の数(18年は1.42人)が多少増加したとしても、簡単には人口増加に結びつかないのである。
住まい革命

















