筆者は毎朝散歩をしていますが、この炎天下でも剪定や植え替えなど、庭の手入れに庭師が入っている住宅が少なくありません。立ち話しをした庭師によれば、気をつけていても一夏に三回くらいは熱中症で倒れ、数回は気分が悪くなるそうです。落語などでは庭を眺めながらキセルの煙草を吸うばかりで、一向に仕事をしないのが庭師のイメージですが、実際は大変な仕事です。
古墳時代の巨石を使った石室や石棺、集落の周濠石などの加工や築造・加工技術を元に、巨石や奇石を仏教世界の象徴として配置したのが日本庭園の起源とされます。飛鳥時代には蘇我氏が権勢を持ち、百済からの作庭技術が伝播して奈良時代の「曲水庭園」を生み出しました。「曲水の宴」は蛇行する川のような池泉に盃を流し、盃が自分の前に来る前に歌を詠み、失敗した場合は盃の酒を飲み干すという貴族の遊びです。
平安時代になると曲水庭園が進化して、池泉に橋や島を置いて回遊したり池に舟を浮かべて楽しむようになりました。浄土信仰が盛んになると、説話に基づいた巨石や滝を配置したり、極楽のシンボルである阿弥陀堂を置く「浄土式庭園」が流行します。
























