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スタンダード会員限定森ビル 都心開発の系譜 (下) 「アークヒルズ」から「虎ノ門・麻布台」へ 変化する社会情勢を反映 一貫した職住近接と国際化 隣接の「ヒルズ」と連携へ

住宅新報 2019年9月3日 号 4面

  • 開業当時の「アークヒルズ」

    1 / 3開業当時の「アークヒルズ」

 まず原点である「アークヒルズ」は、「24時間複合都市」がコンセプト。高層オフィス、都心型住宅、本格的シティホテル、コンサートホール、テレビスタジオを備え、ビジネス、生活、文化、レジャーを融合した。竣工時はバブル経済が始まった年で、外資系金融機関が本格的に日本に参入した時代を反映したものでもあった。

 01年に竣工した「愛宕グリーンヒルズ」(東京都港区愛宕)は、「アークヒルズ」の開発理念を受け継いだ。寺院が守り続けてきた杜(もり)を中心に、職住近接の思想を実現する都市空間とした。03年に竣工した「六本木ヒルズ」(東京都港区六本木6丁目)は、「ヒルズ」の名を世に知らしめた。「文化都心」をコンセプトに、美術館をメインタワーの最上階に置き、アカデミーヒルズなどの文化施設を多く設けた。華やかな印象がある「六本木ヒルズ」だが、従前の地権者らで構成される「六本木ヒルズ自治会」は防災や防犯に加え、コミュニティ活動など地道な地域活動も行っている。

 12年に竣工した「アークヒルズ仙石山森タワー」(東京都港区六本木1丁目、虎ノ門5丁目)は、生物多様性に配慮した緑あふれる空間がコンセプトだ。14年に竣工した「虎ノ門ヒルズ 森タワー」は、道路上空に建築物を建てる「立体道路制度」を採用。オフィス入居企業の過半数が外資系で、賃貸住宅もほぼ満室、国際会議を含む約2500件のイベントを開催し、「グローバルビジネスセンター」の形成を進める。

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