幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多 信博 62/100 「大衆」から「個」の時代へ 難題は社会性との融合
住宅新報 2019年10月1日 号 19面
連載: 幸福論的「住宅論」

住み手が趣味などを生かし、住み応えを感じられる住まいが求められる時代だが、同時にそれが社会的普遍性をもつことも求めらる(盛岡市にある(株)タカヤのリノベーションマンション)
形にこだわるのは、中味がないからだという。手厳しいが、「もともと人は空疎なもの。だから、形から入るしかない」という擁護論もある。住まいの「n+LDK」という形は、実は利用する側が欲したわけではなく戦後、大量の住宅を供給する必要に迫られた事業者(業界)側が発案したものである。
つまり、当時標準世帯として増え続けていた「核家族」に対し、一定の型をもった住宅をいかに最少の手間と費用で供給することができるかという視点で考案されたのが「n+LDK」スタイルだったという。だから、まさに当時はこれを「型計画」と呼んでいたようだ。
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