居酒屋の詩 (71) 秋は来ぬ雨は上がりて月淡く 増える人影宵の新橋
住宅新報 2019年10月15日 号 13面
連載: 居酒屋の詩

「ゆうき家」新橋本店の板前をしている小林さん(写真)とは長い付き合いになる。私が八丁堀の「武平次」に通っていた頃親しくなり、彼が「ゆうき家」日比谷店に移ると、帰宅路線からは外れるが時折飲みに行った。その日比谷店がビルとの関係で閉鎖となり、今度は本店に移ったというので先日、仕事関係の人たちを誘って呑みに行った。まるで、アイドルの追っかけのようだ。「ゆうき家」は創業52年。看板には「当店は詰め込み主義ではありませんので、ゆっくりくつろいでお飲みいただけます」とユニークな文言が。その言葉通り、店内は決して広くはないが4人掛けのテーブル席がゆったりと置かれている。

















