都市に付加価値生む「緑」 森ビル・ソニーCSL「協生農法」、六本木ヒルズ屋上で実証実験
住宅新報 2019年12月24日 号 4面
今回の実証実験は、六本木ヒルズけやき坂コンプレックス屋上の一部区画で実施している。屋上庭園の土壌の一部区画に200種を露地栽培。また、屋上庭園に3種類の土壌を使ったプランター5個を設置した。プランターには、野菜や果樹を中心に100種類に及ぶ植物を配置し、カメラで生育状況を撮影、観察する。実証実験の期間は、19年11月から22年3月までを予定している。
協生農法は、土壌の機能回復に着目して、環境破壊を伴う農産物の生産性向上から脱却する手法で、アフリカでの実証実験で一定の効果が検証されている。在来種、外来種を問わず土壌に合った植生を重視する。多種多様な植物が栽培されるため、病気や害虫による被害も広がらず、農薬や肥料の必要がない。人が手を加えることで自然状態より植生の密度が高く、生物多様性などが高まった状態である「拡張生態系」を実現する。
協生農法の都市緑化への適用に際しては、従来の都市緑化と比較して特別な対策や設備は必要がない。一方、協生農法のプランターによる実証実験は、今回が初めて。生物多様性の相互作用と生態系の物質循環を学習するための「協生理論学習キット」の開発も行う。
























