一昔前のインテリアコーディネーションはカラーコーディネーションが主体でした。ホワイトでまとめる、ベージュでまとめるという具合に全体のカラートーンを決め、そこにポイントカラーを配するのが王道でした。次の時代はマテリアルコーディネーションの時代です。錆びた鉄の板に磨いた厚い木の板を組み合わせたり、ガラスと石を組み合わせたりして新しい感覚・見せ方を競いました。ちょうどバブル最盛期でもあったので、外国の珍しい素材がふんだんに使われました。
現在では、新しい方向が二つ見えています。一つはスタイルコーディネーション、もう一つはサイキック(心理)コーディネーションです。スタイルコーディネーションはある種の様式をベースにして、これを時代に合わせてアレンジする方法です。ヨーロッパのコーディネーションはほとんどが、このスタイルコーディネーションになっています。「モダン」というのも一つのスタイルとして規定されています。後者は心理学を応用したコーディネーション方法で、次世代のコーディネーションと考えられます。
という前提で、インテリア鑑賞では、まずはその空間に入って360度を見回し、全体を感じることです。何を感じるかは個人個人ですが、五感を研ぎ澄まして「感じたこと」が空間鑑賞の基本になります。それは言葉にすれば「暖かさ」「柔らかさ」「鋭さ」「優しさ」「親しみ」「明るさ」「暗さ」などかもしれませんが、このファーストインプレッション(以下=インプレ)が重要です。インテリアデザインは多分に心理学や錯視(目の錯覚)の応用であり、インテリア鑑賞はそのインプレに総合されるからです。
























