最近「エシカル」という言葉をよく聞くようになりました。英語ではEthicalと書き、「倫理的な」という意味を持つ形容詞です。「倫理」とは難解な言葉ですが「社会的な規範」という程度の意味です。具体的には「より良い社会や人々」のために「良い」「正しい」判断を下す際の行動を指します。
そもそもエシカルはロブ・ハリスンという英国人が1989年雑誌Ethical Consumerをマンチェスターで創刊し、誌面でさまざまな商品・サービス・企業を独自の調査に基づく「Ethic Score(エシカル度)」として数値化し評価しました。その評価が倫理的な商品やサービスを購入したい消費者に対するガイドブックとして機能し、信頼に足るとして多くの人々に受け入れられたことから雑誌は部数を伸ばし、エシカルという言葉が定着しました。
当時、英国の消費者は買い物に行った時には一番安いものや自分が満足するもの、いわゆるコスパに優れたものを買うのが一般的でした。しかし、ある教会のグループは人種差別政策を行った政府が経営する農園の果物をボイコットしたり、環境保護団体に所属する人はオーガニック・フードを優先的に購入し、動物愛護に関心の高い層は動物実験された化粧品を買わないという動きが出始めました。ハリウッドの人気女優がフェイクファーを使って話題になったりもしました。こうした層が雑誌の熱烈な伝道者となった側面もあります。最近はエシカルを環境保全や地域・社会への考慮といったニュアンスで捉えられることが多く、それを実践できる身近な行動の一つが「エシカル消費」とされます。
























