米国の富裕層は「パニックルーム(セーフルーム)」を持つのが流行しており、何らかの危機が起きても「避難室・隠れ部屋」で安全を確保するようになっています。英国でも同様で、ロシアや中東から移住した富裕層を中心に、パニックルームを手がける業者は大忙しとか。富裕層は規模を小さくした住宅のようなパニックルームを希望するのが特徴で、防弾・防爆・気密はもとより大型テレビや高級インテリア、プール、バーなどを完備した贅沢な仕様が採用されます。これを支えるために自家発電装置や酸素供給装置、空気浄化装置、CCTVなども装備しています。一物件あたり、ベーシック仕様で約6000万円~ですが、数億円かけるケースも多数あるようです。
一昔前のアメリカ映画にジュディー・フォスター主演の「パニックルーム」(2002年)という映画がありました。パニックルームの装備された豪邸に三人組の強盗が侵入し、母娘がパニックルームに逃げ込んで防戦するという映画です。ただ、パニックルームの防御設定(仕様)が甘々で、見ていて「まさか!」というシーンが連続するB級映画でした。しかし、今から約20年前の時点では「パニックルーム」が映画タイトルになるほど新しい話題だったのと、装備は非常にプリミティブだったことが見て取れます。その後、911や爆弾テロ、銃による無差別殺人の頻発を経て、現在では非常に高度な仕様になっています。
自動小銃や爆弾などを使ったヘビーな犯罪の多いアメリカとは違い、日本では主に災害と、今回のような在宅避難に対応した仕様で考えることが現実的です。そして、ポイントはエネルギーと食糧です。
























