コロナ自粛で、人と会って話せなくなって3カ月。電話で話をする機会が増えています。電話はあまり得意ではなく、事務的に済ませられることはメールで、微妙な調整が必要なことは直接会って話す。プライベートもLINEのやり取りが多かったのですが…。
今、電話で話すときは、できるだけスピーカー機能を使っています。そのきっかけはNHKの番組です。自分はだまされないと思っている人が、なぜ、オレオレ詐欺に引っ掛かってしまうのかを実験で明らかにしていました。その秘密は電話と耳と脳の関係にありました。電話の音声を受話器から耳元で聞くか、スピーカーから流れる音声として聞くかで、受け手の感じ方が違うのです。耳元で相手の声が聞こえると、その距離感を許すくらい親しい関係の人がしゃべっていると脳が誤解し、ドキドキして内容を冷静に聞けなくなるのです。実験で発汗量を比べると、耳元で音声を聞いたときは、スピーカーで聞いたときの2倍近く発汗するという結果が出ました。
また、指先を使った繊細な単純作業を時間内にどれだけできるかという実験では、「あと何分!」「急いで!」とせかす声を、「耳元のイヤホンから流す場合」と、「スピーカーで室内に流す場合」とで比べていました。耳元でせかされた人は、焦って手元が怪しくなり、ひどい結果でした。それに比べ、スピーカーから流れた声には、被験者はそんなに影響されることがなく、冷静に作業を進めていました。
























