倉庫リノベーション ここがポイント! (3) 窓を設ける
住宅新報 2020年6月16日 号 8面
連載: 加速する物流不動産ビジネス
リノベーション可能な倉庫物件を探す際、「窓」を重視するユーザーは多いものです。オフィスとして使用する場合、毎日何時間も過ごす場所であるため、働く人の環境と健康を考慮して採光や換気のための窓が求められます。働く環境を整えることで、クリエイティビティを想起し、生産性の向上にもつながります。ユーザーが窓に求める要素は、環境改善、開放性、眺望と様々ですが、倉庫の大空間と窓の組み合わせが大きな魅力の一つとなるのは間違いないでしょう。
しかし、倉庫は元々荷物保管のための空間です。人の滞在を前提とした設計にはなっておらず、基本的にリノベーションで求められるような窓はないのが一般的です。窓から差し込む日光は、逆に荷物を日焼けさせる原因になってしまいます。高所に明かり取りの小窓はあっても、外部との連続性をもたせるような窓はないのです。
新しく窓を設けるというのは、建築的でそれなりに大掛かりな改修にはなりますが、唯一無二の空間に大化けする可能性を秘めており、倉庫リノベーションの醍醐味ともいえるでしょう。物件選定においては、窓が設けられるかどうかだけでなく、周辺の環境も重要なポイントになります。目の前が隣の建物の壁では、そもそも窓に期待する要素を満たすことができませんが、公園や空地、水面といった開放空間に面して窓を設けることができれば、建物の魅力と価値は倍増します。























