ADRの現場から 不動産会社が知っておくべきトラブル解決ノウハウ 160 専門家の客観的な見解が聞ける(2) 日本不動産仲裁機構
住宅新報 2021年4月6日 号 9面
連載: ADRの現場から
ADRは、第三者である調停人が話し合いに同席をし、専門家としての見解を聞かせてくれることもあるため、互いの主張や考え、価値観が食い違ってしまい、話し合いが平行線をたどってしまっているようなトラブルの解決に最適です。また、専門家の見解のみならず、必要であれば専門家による調査を行ってもらい、その結果を元にした見解も参考にすることができます。今回も、日本不動産仲裁機構に寄せられた、トラブル相談事例を紹介します。
まずは、賃貸住宅において、自分自身が悪いかどうか分からない内容で賠償を求められてしまったA氏です。A氏の住む賃貸マンションの浴室の湯舟の排水溝から水が逆流し、この水が部屋にまで入ってきてしまい、フローリングを交換することになってしまいました。そして、この費用約100万円を賃貸オーナーから請求されてしまいました。
A氏が困惑しているのは、水の逆流が自分自身に責任があるのか、ということです。A氏は、排水溝に関する専門家に逆流の原因を調査してもらい、その調査結果を踏まえて、賃貸オーナーと話し合いがしたいと考えていました。























