都市で、郊外で―不動産動かす〝教育熱〟最終回 入園希望で移住ニーズ沸騰 個性尊重の教育実践校 引っ越し需要増に供給追いつかず
住宅新報 2021年5月25日 号 4面
「娘が娘らしくいられる」
新宿駅から松本方面行きのJR中央線に乗り、高尾駅で乗り換えて2駅。山梨県との県境に位置する、神奈川県相模原市の旧藤野町(以下、藤野)にたどり着く。相模湖を擁し、それを囲むように山々が連なる、自然豊かな地域だ。この地に校舎を構えるのが、小中高一貫の私立校「シュタイナー学園」だ。「〝自分で考え自分で感じ、自分の意志で行動できる人〟を育てる」という理念の下、独自の少人数制教育を実践している。
同学園では全科目で、芸術を散りばめた授業が展開される。いわゆる教科書はない。授業を聞いて、生徒自らが色鮮やかにまとめたノートが〝教科書〟だという。初・中等部では成績表もない。「動機付けができたら、競わせなくても子供は勉強ができる」。以前同学園の事務局長を務めていた、藤野観光協会の佐藤鉄郎事務局長が言う。

























