どの業界にも普通は使わない言葉や、普通に使う言葉だとしても一般とは意味が異なる業界用語があります。奈良時代から連綿と続く建築業の世界はそういった意味で、業界用語の宝庫とも言えます。
例えば「朝顔」です。ビルの建設現場などで足場よりも外側に張り出して、軽微な落下物などを受けるために、斜め上向きに取り付けられているパネルやネットを「朝顔」と呼びます。見た目が上向きに咲いた朝顔に似ていることが名前の由来です。
見なくなった「朝顔」 また、男性用の小便器も「朝顔」と言います。最近では地方の老舗旅館や料理屋でしか見なくなりました。昭和中期までは一般家庭でも小便器と大便器を分けるのが一般的でしたが、水洗設備の発達によって朝顔は姿を消し、公共施設などにある一般的な男性用小便器に変わりました。老舗料亭などのトイレで凝った染め付けの芸術的な小便器などがあると萎縮してしまいそうです。


















