ADRの現場から 不動産会社が知っておくべきトラブル解決ノウハウ 191 賃貸管理会社を困らせた事例とは 日本不動産仲裁機構
住宅新報 2021年11月23日 号 12面
賃貸管理会社は、日々入居者から様々な暮らしに関するトラブルを相談されています。主なものとして、「隣の入居者がうるさい」「隣人がバルコニーで吸ったタバコの煙が部屋に入ってくる」などといった隣人トラブルや「エアコンが壊れてしまった」「部屋にカビが大量に生えてしまった」というような物件に関するもの、更に「鍵をなくしてしまった」というような入居者個人の生活に関わるものがあります。今回は、賃貸管理会社が困ってしまったトラブル相談についてです。
入居者A氏は賃貸マンションのバイク駐車場を借りていたのですが、ある時期から違法駐車の車が駐車場付近のスペースに停まるようになってしまい、出し入れがしづらくなってしまいました。A氏は賃貸管理会社に対処を依頼し、同社は違法駐車の車が止まっていないタイミングに赤いコーンに「駐車禁止」という張り紙を付けておいたのですが、これが問題となってしまいました。違法駐車の車があったスペースは、引っ越しや配達の車も一時的に駐車をするスペースだったのです。このコーンが置いてあったことで引っ越し業者の車が駐車することに躊躇してしまい、同社に連絡が入ったのです。
同社は一時的にコーンをどけたのですが、そのスキにまた違法駐車の車が止まってしまいました。当然A氏のバイクは出し入れがしづらくなってしまい、A氏は再び賃貸管理会社に連絡を…という流れになってしまったのです。ここで、同社はどうにも説明がしづらく、またこのスペースの管理方針について、混乱をしてしまったのです。























