「長屋」で共創まちづくり 国交省 「ひととくらし」未来研
住宅新報 2022年2月22日 号 2面
国土交通省は2月9日、「ひと」と「くらし」の未来研究会をオンライン開催した。東京都墨田区向島で長屋文化を生かしたまちづくりを進める暇と梅爺(株)代表取締役の後藤大輝氏をゲストに迎えた。
映画作家の後藤氏は08年、墨田区京島の長屋に移住。二軒長屋に住みながら物件運営を開始し、芸術活動に取り組む入居者にサブリースする形で魅力ある長屋の活用を展開してきた。自身で運営する17カ所を含め、同エリアで約40拠点のネットワークを構築。20年には、まちなか体験型の芸術祭であるEXPOを墨田区で開催。連携した長屋オーナー、地元不動産会社などに変化をもたらしている。
同研究会では、地域内での共助の関係性構築と共創に向けてコアアドバイザーが発言した。古田秘馬氏は活動の盛り上がりによって地代や賃料が上昇し、主力プレーヤーが退去していく構図を指摘し、「地域のコミュニティ財産という視点から共助のファイナンスが必要」と述べ、渡邊享子氏は「クリエイティブな人を受け入れる素地があったエリアだが、市場の中では古い物件を好む層は希少だ。利回り配分やプロジェクト融資で買い戻した後の運営の仕組みなどが明確に説明できれば、他地域でも長屋活用が広がるのではないか」と提言した。
























