歴史的に都市のインフラ整備は建築物や道路以外に上下水道の完備が重要です。疫病や伝染病の蔓延はほとんどが給排水の未整備が大きな要因になっていました。古い時代の優れた排水設備として有名なのはインダス文明(BC2000年)の都市モヘンジョ・ダロです。各戸の汚水は陶器製の排水管、土管を通じて都市内に張り巡らされた煉瓦造りの下水道を通じて、川や染み込み池に誘導されています。下水道には適所に桝が設けられ、定期的に堆積物が処理できるように工夫されており、現代の排水枡と変わるところはありません。古代クレタの排水溝は、平石をUの字に組み合わせ内面にコンクリートを塗り、上蓋も平石で造られていました。
現在も利用 古代ローマにはBC615年に築造されたローマ最古の下水道遺跡があります。この下水道はクロアカ・マキシマと呼ばれ、BC100年にかけてアーチ型の暗渠(あんきょ)に改良され、市内全域に敷設されました。現在も738メートル残っており、雨水渠として利用されています。
いずれの下水道も流末は川や池、海への放流であり、人口が少ないうちはまだしも、都市化が進行すると極めて不衛生なものになり、ヨーロッパのペスト(黒死病)やコレラの流行は、不衛生な下水の放流が原因とされます。
























