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プレミアム会員限定知って得する建物の豆知識 371 屋敷林と鎮守の森 燃料や建築材としての役割も

住宅新報 2023年12月19日 号 7面

連載: 知って得する建物の豆知識

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知って得する建物の豆知識 371 屋敷林と鎮守の森 燃料や建築材としての役割も

 「屋敷林」とは狭義では家屋を取り囲むように設けられた樹林で、過酷な気候や自然災害などから家屋を守る防風・防砂・防備機能に加え、燃料や建築材を確保する目的として作られた森林です。特に季節風が強い地域や扇状地・沖積平野などに見られ,散居村と呼ばれる家屋間隔の広い屋敷林では「緑の島」を形成しています。また、広義では城や神社、寺院などの周囲に築造された庭園や樹林を指します。これらの樹林は、美しい景観を提供すると同時に風水的な配慮から設けられることが多かったと言われ、屋敷林は神聖な場所や伝統的な建築物の一部としても機能しています。

 北陸自動車道を新潟から金沢方面に走行すると、富山県砺波あたりで左側にこんもりとした屋敷林を見ることができます。砺波平野では江戸時代以降「散居村」と呼ばれる独特の集落が発達しました。散居村は集落を形成せず家屋が一定の距離を保ちつつ水田の中に散在する形式で、家屋の周囲に「カイニョ」と呼ばれる屋敷林を植えて、富山湾から吹き付ける季節風や立山から吹き下ろす寒風を防ぎました。

 屋敷へのアクセスは東面とし、西側と南側には風雪に強い杉などの高木が植えられ、南側には無花果や葡萄、柿などの果樹、竹などが植えられていました。杉からとれる落ち葉を「スンバ」と呼び、囲炉裏や竈の焚き付けとして活用しました。

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