建築用語として、戸惑う言葉に「工法と構法」があります。「構法」(かまえこうほう)と「工法」(えこうほう)に区別されますが、同じ読み方で2つの漢字があるため、違いが分かりづらいのです。
また、建築業界では「工法」と「構法」が混用されることもあり、混乱を呼んでいます。一般的に構法は「建物全体の構造」が「どのような手法で成り立っているのか」を示し、工法は建物全体の構造を「どのような部材を使い、組み立てているのか」を示すとされます。工法は「施工の方法」、構法は「建築の実体(部材)の力学的構成方法」を指すと言い換えられます。「建築構法」を英語ではbuilding construction、すなわち「建築構造」そのものなのですが、日本の建築界においては「建築構造」は「建築構造強度」や「建築構造力学」などの略称として定着したため力学と構法は区別されていました。しかし、近年は英語の意味通り「構法=構造」が一般化しています。
木造の工法については「木造軸組工法」がその代表的な工法です。柱と梁に、筋交(すじかい)と呼ばれる斜材を組み込み、躯体を補強する工法です。もう一つの木造工法は「木造枠組壁工法」すなわち「2×4(ツーバイフォー)工法」です。木造枠組み(フレーム)の両面に面材を張ってパネル化し、これを組み合わせて床・壁・天井・屋根を構成します。























