ビルmo 築66年ビルを再生 JFMAの奨励賞受賞 コミュニティ造りを評価
住宅新報 2024年2月6日 号 4面
築古ビルの再生などを手掛ける(株)ビルmo(東京都中央区、吉田賀織社長)は台東区蔵前4丁目で国際通りに面している築66年のビルを再生し、今年の日本ファシリティマネジメント大賞(JFMA賞)の奨励賞を受賞した。審査委員長の北川正恭氏は受賞理由について「絞り込まれた改修投資により建物のグリーンビルディング化が認証取得できている。施設ハードと保全業務は高いレベルとはいえないが、テナント同志のコミュニティづくりに対するビルmo社とオーナーの取組みというソフト面が評価できる」としている。
ビルmoによる提案を受けるまではオーナーが建て替えを検討していたこともあって各フロア(4階建て)で空室が目立っていたが、改修後は100%の入居率を維持している。吉田社長によれば「今でもオーナーはいずれ建て替えをしなければならないと考えているようだが、今後の運用状況次第では築80年位までの長期運用も考えられる」という。
建物(名称=ウグイスビル)は昭和初期の雰囲気をそのままに〝蔵前〟という土地柄にしっくりと溶け込んでいる。新たに入居したテナントの多くが若い世代が経営する小さな店舗やオフィスなどで古い建物の味わいをうまく活用している。1階では焙煎珈琲のカフェがオープンし、休日には長い行列ができるほどの人気。改修に際して吉田社長が最も気を付けたのは「古くてもビル全体に清潔感を持たせることで、テナントで働く人たちが健康で快適に過ごせるようにしたこと」だ。建て替えに比べれば最小限の投資で収益性を確保するノウハウがフルに発揮されている。
























