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スタンダード会員限定ひと 地方の空き家流通に寄与 ジェクトワンから派遣された「三条市特命空き家仕事人」 熊谷浩太さん

住宅新報 2024年6月11日 号 2面

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政策
ひと 地方の空き家流通に寄与 ジェクトワンから派遣された「三条市特命空き家仕事人」 熊谷浩太さん

 空き家活用事業「アキサポ」を展開するジェクトワンは5月、静岡県御殿場市と「空き家DAO」の実証実験に関する協定を締結。古民家など従来は不動産市場への流通が難しかった空き家を、分散型自律組織「DAO」を形成し、新たなコミュニティを生み出すことで流通させる試みだ。背景には、同社が新潟県などで進めてきた空き家対策への評価がある。現在、同県三条市に派遣されている同社地域コミュニティ事業部の熊谷氏は、「眠っている物件を掘り起こし、資金やノウハウ提供など関わり方が広がる。地場の不動産会社の参画や関係人口の創出も期待され、担い手不足が課題となる地方空き家を救う可能性を持つ」と展望する。

 建築設計を学び、大手企業で大規模開発や地方の再開発に従事し、20年にジェクトワンに入社。22年5月には「三条市特命空き家仕事人」に就任し、同市へ家族と共に移住した。空き家バンクのリニューアル開発や、燕三条エリアの総合的な空き家課題解決を図る一般社団法人「燕三条空き家活用プロジェクト」を設立。同市と同法人が共同で商店街の空き家を活用した複合交流拠点の取り組みが評価され、23年度グッドデザイン賞を受賞した。民事信託制度などを推進し、同市(23年度)の空き家相談件数は21年度比20倍以上の624件、流通件数も約6倍の116件に増加した。

 地方の空き家は、物件状態や立地条件から流通面での難易度が上がるとし、空き家周辺のニーズも踏まえたプランニングと官民が連携したマッチング策の重要性を指摘する。首長や行政担当者の熱量、空き家の専門知識など属人性も課題に挙げ、人事異動などで担当者が交代しても自走化する組織づくりが重要と受け止める。在任3年目の今年は、同法人のノウハウ維持のための体制構築などに注力する考えだ。

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