廣田 信子の紙上ブログ No.420 マンション管理応援歌 マンション管理士が管理者になるのも大変
住宅新報 2024年6月18日 号 5面

マンション管理士が管理者になることが利益相反の心配がなくていいと言われますが、それも実際は大変です。あるマンション管理士が顧問先の管理組合からの強い要望で、管理者(理事長)になりました。理事会は一応維持したままです。ところが、ある区分所有者Aさんが、管理者になったマンション管理士が管理会社の言いなりだと強いクレームを様々なところで言っています。
それに手を焼いて、マンション管理士は管理者を辞任するので、次の総会で、Aさんに理事に立候補してもらってくれと理事会に言いますが、理事会はそれを嫌がり、Aさんは理事に立候補しませんでした。マンション管理士が管理者を辞任すると言うと、理事会は「それは困る。理事長になる人がいない」と言います。理事長はAさんの対応をしなければならないので、皆が絶対に嫌なのです。長い付き合いの管理組合なので、要望を聞かざるを得ず、マンション管理士は管理者を続けていますが、Aさんの存在が管理組合の負担になっていると言います。
外から激しい文句ばかり言っているAさんのような方がいるマンションは結構あります。総会は荒れ、理事は本当に嫌になります。それがマンション管理士に管理者を任せたいと考える大きな理由になるのです。管理会社は悪だ、儲けることばかり考えているという固定概念があると、今の時代、管理組合運営がうまくいきません。管理者は、アンケート調査等で管理組合の方針を踏まえて、管理会社と対応していくことになり、非常に大変な仕事です。
























