廣田 信子の紙上ブログ No.427 マンション管理応援歌 買わなければよかったと思わせる計画はしない
住宅新報 2024年8月6日 号 5面

富士山の眺望を遮るとして引き渡しの直前に解体の方針が決まった東京・国立市内のマンションが、解体工事を開始しました。分譲会社の「積水ハウス」は「景観に著しい影響があると言わざるを得ず、富士見通りからの眺望を優先するという判断に至りました」とコメントしています。狭い敷地に10階建て、18戸のペンシル型の分譲マンションです。部屋の窓からも富士山が望めることをウリにしていましたが、一方で、通りから見えていた富士山の美しいシルエットは半分近く隠れてしまったのです。市民からは反対運動も起こり、積水ハウスは完成間近での解体という異例の決断でした。
資産価値の高い立地
私は改めて、この地域が、「近隣商業地域」で、これほどの高さのビルに建替えられるのだということを認識しました。それは、この通りの土地所有者に共通のことで、それだけ資産価値も高かったということです。そして、この事例が、法令上の問題がなくても、富士山が見えるようにということを地域の約束ごとにしていけるのか…ということです。反対運動をした人たちがこの結果を今後にどう生かしていくか課題も大きいと思います。
























