ひと 古民家をワインショップに再生 イタリア共和国駐日大使館公認ソムリエ・ゲストハウスオーナー 福村 真弓さん
住宅新報 2024年9月10日 号 2面
連載: ひと

築35年で15年間空き家だった中古物件をゲストハウス『海宿 二木島』に再生してから約3年。利回りは約37%と、想定以上の収益が上がっているという。ゲストハウスの経営が軌道に乗ったタイミングで、三重県尾鷲市の人口500人ほどが暮らす漁村にたたずむ築年数不明の古民家を再生。人の集まる場所を提供したいという思いから、9月1日にワインショップを開業した。ソムリエになったのは、弟が料理人を目指したことがきっかけだ。一緒にお店をやろうという話になり、ソムリエを目指したという。イタリア大使館後援のコンクールにて、女性初&最年少で優勝した。周囲の応援のおかげで優勝したものの、「ワインについて何もわかっていないことを思い知り、そこからはワインについて猛勉強の日々だった」と振り返る。仕事でイタリアに行く機会が増え、イタリアの農家に宿泊する体験『アグリツーリズモ』を知り、ゲストハウスを開業した。自身のキャリアを生かしつつ、地域活性化につながる事業に取り組みたいと、「ソムリエやゲストハウスでの経験と知見を詰め込んだ集大成として、会員制のワインショップを開業した」と話す。古民家の間取りは6DKで、「まるで忍者部屋のような空間が、迷路に入り込んだようで面白いと感じた」と購入理由を語った。庭にレモンの木が1本植えられていたのも決め手の一つだった。1階(49.58m2)の和室4室を1部屋にして、ワインショップに変更。床の修理や畳の張替えはプロに依頼し、壁の漆喰塗や照明はセルフリノベーションすることで、古民家ならではの味わい深い風合いを残した。開業予算は、物件購入費用も含めて200万円だ。
























